全国地域生活定着支援センター協議会は、矯正施設を退所した高齢・障がい者の社会復帰と再犯防止を支援し、全国のセーフティーネットの構築に邁進します。

第7回スキルアップ研修大阪⑤

第7回スキルアップ研修大阪⑤

ちょうど1週間前,大阪で開催された第7回スキルアップ研修。今日は,第3分科会(障害)の紹介です。コーディネーターを務めたのは,千葉県地域生活定着支援センターの岸所長。この分科会は,毎年大変人気があり,今回も満員で,1日目は部屋がぎゅうぎゅうになってしまいすみませんでしたが,
第3分科会1日目

2日目は広い部屋でよかったです。
第3分科会2日目

以下,千葉定着支援センター作成のビデオと報告を頂きました。

第3分科会  矯正施設からの地域移行・地域定着支援 障害(参加者73名)

※音声あり

https://youtu.be/oxWkO86vo-Y

''第1日目 2017年1月16日(月)
第3分科会  矯正施設からの地域移行・地域定着支援 障害''

第1部
今年度実施した「罪を犯した高齢者・障害者への包括的福祉の支援と対象者の満足度に係る調査」の中間報告を行った。近く調査報告に考察を加えて発行予定である。

第2部
厚生労働省社会・援護局 障害保健福祉部 障害福祉課 地域生活支援推進室 障害福祉専門官 地域移行支援専門官 吉野智氏による行政説明を受けて、秋田県地域生活定着支援センターセンター長福岡さんからAさんの事例報告、宮城県地域生活定着支援センター相談員衛藤さんからYさんの事例を報告していただいた。秋田の事例Aさんは出所後、措置入院を経て、自立準備ホームを経由してNPO法人が運営する相談支援付き住宅に入居した。療育手帳の取得、通所施設での就労、障害基礎年金の受給、サラ金の債務の解決など次々と生活基盤を整えた。また、本人申し立てにより保佐人が選任され、家事援助や通院介助を行うヘルパーが派遣されるようになり、就労先(通所施設)や相談支援事業所などとの連携で多くの支援者や協力者を当事者の周りに集めることに成功している。

また、宮崎県の事例Yさんの場合も出所後自立準備ホームに一旦入居し、『地域移行支援』を活用してアパートでの自活へと繋いでいる。その際、相談支援事業所、精神科病院、社会福祉課(生保)、社会福祉協議会、地域活動支援センター、就労継続B型事業所など多機関を集めるコーディネーターとしての役割を定着支援センターが果たし、徐々に支援の軸足を相談支援事業所を中心とした支援チームに移している。

2事例とも定着支援センターがずっと抱えていなくてはならない、フォローアップがいつまでも終わらないというようなことはなく、当事者の願いをかなえながら自然に地域の支援へと繋いだ事例といえる。

厚生労働省の吉野専門官は、「矯正施設からの『地域移行支援』という制度ができても使われず実施ができていない。実態が伴うように練習をしていく必要がある」と言われていた。障害福祉サービスの制度上は矯正施設入所中から相談支援事業所の支援により地域生活へ移行する前に障害者施設、グループホームの見学や体験宿泊などが可能である。しかし、矯正施設入所者が収監中に入所施設等で体験宿泊をしたという話は聞いたことがない。

宮崎県の事例は、Yさんが自立準備ホームから地域に移る際に相談支援事業所が中心となり『地域移行支援』を利用して住居探しを行ったという発表であった。吉野専門官の説明と重なりより解りやすかった。これが矯正施設入所中の者についても同様に使えるようになり、出所後暮らす場所の見学やそこでの宿泊体験が可能になれば、出所後の当事者の思いの食い違いを解消できるのではないかと感じた。

''第2日目 2017年1月17日(火)
第3分科会  矯正施設からの地域移行・地域定着支援 障害''
村山正治先生が提唱する新しい事例検討法「PCAGIP ピカジップ」を用いて、3グループに分かれて事例検討を行った。まず、初めにどんな風に行うのか70名の方々に実演を見ていただいたが、私のファシリテーターぶりが下手だったために、今回いきなりファシリテーターを指名された人も「何だ、あの程度でいいなら私にもできるぞ」と自信をつけたようだった。(それはよかった)

2nd day

事例検討では、事例提供者を批判しない、メモは取らない、質問は一つずつというルールの中で、多様な視点を持つ参加者が場の雰囲気を創り上げ、事例提供者や参加者に支援のヒントを持ち帰っていただくという目的が果たせたのではないかと思う。事例は茨木、奈良、滋賀県の各定着支援センターから提供していただいた。打ち合わせしたわけではないが、三者三様の事例がでてきて、第1グループは「20代のパーソナリティ障害の青年」、第2グループは「70代の聴覚障害の元気な高齢者」、第3グループは「少年」であり、時間ぎりぎりまで活発なやり取りが続き、その後全体でシェアする時間を設け、事例提供者や参加者から感想や意見を発表していただいた。

2nd day

事例検討を行うにあたり、あまね法律事務所の遠藤直也弁護士、くらふと法律事務所の安井飛鳥弁護士、福祉の総合相談ふらっと船橋清水博和さんはじめ、多くの参加者の皆さんのご協力であっという間の3時間が終了した。

&show(IMG01254.jpg,2nd day

皆さま、ありがとうございました。

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