母親へ刑を処するにあたり
母親へ刑を処するにあたり
「母親への刑事上の刑の執行と、残された扶養下にある子どもたちに与える影響の改善に向けての提言」というタイトルの報告書が、オックスフォード大学や英国の非営利団体により、イギリス政府へ提出したそうです。刑の執行に関する法の改革を国に求めています。以下概要の抜粋。
母親たちの不必要な投獄を減らすために
(イギリスでは)昨年、9000人以上の女性が投獄された。大半は、窃盗、薬物、詐欺などの非暴力的な犯罪であり、投獄された3分の2の女性には、18歳以下の子供がいた。この中で、3分の1の女性には、5歳以下の子供がいた。さらに、40%は、5歳から10歳の子どもだった。
多くが、扶養下にある子どもたちを残してきた。5歳以下の子供を含む、17,240人の子どもたちが、投獄された母親と引き離されていると推定する。子どもたちへの影響は測り知れず、その後の人生に長い間、影を落とし続くこともあり得る。それには、精神的な疾病や、反社会的な行動も含まれる。
母親が刑務所に入れられた場合、わずか5%の子どもたちだけが、家族の元に残れ、わずか9%の子どもだけが、父親によって世話される。一方、父親が刑務所に入れられた場合、大半の子どもたちは母親と共に残る。(報告書はずっと続きます・・・・・)
30頁近い報告書には、当事者である母親たちや残された子どもたち、さらに関係者たちの証言が、多数載せられ、法の改革において、男女の差別化や、母親である犯罪をした者への社会内処遇を推しています。